『おせっぺ とみおか 2015』 第1回聞き書き研修 – 1日目

 8月19日から3日間、聞き手、話し手、サポートの学生や先生方が八王子セミナーハウスに集まり、『おせっぺ とみおか 2015』第1回聞き書き研修を行いました。今回の研修では、「聞き書きってなに?」「インタビューはどうしたらよいの?」「作品のまとめ方は?」という聞き書きの手法を学ぶと共に、話し手へインタビューの実践を行いました。その様子を数回にわけて報告いたします。(本プロジェクトについてはこちらをご覧ください。)

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 今年度の『おせっぺとみおか』に参加してくれたのは、「聞き手」として、高校生2名、大学生2名の計4名の富岡の子ども達です。対する「話し手」は現在、福島県内と東京都で生活されている富岡町民の4名をお迎えしました。その他にもサポートの学生や先生方、事務局のスタッフ等を含め、総勢25名が研修に参加しました。

<1日目>
 1日目、初めに参加者とスタッフの顔合わせ。子ども達は緊張しながらも自己紹介を終え、一旦、昼食の時間となり、みんな揃ってのランチタイムです。昼食後、会議室へ移動し、いよいよ研修開始です。まずは、富岡町職員で学芸員でもある三瓶秀文さんから、富岡町の歴史や文化を残す活動のお話を伺いました。

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 その後、聞き書きについての講習が本格的にスタート。認定NPO法人共存の森ネットワークの吉野奈保子先生を講師に迎え、「聞き書きの手法」についての講義です。「聞き書き」とはどんなものかから、「話す」こと「聞く」ことから生まれる関係性や聞き書きを行う際の心構えなどを教わりました。

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 後半は、吉野先生に「話し手」になっていただき、インタビューの実践講座です。元TBSアナウンサーの下村健一先生が見守るなか、「聞き手」の子ども達は、吉野先生へ10分ずつ質問を行います。緊張して話せないなど、うまくいかない場面もありましたが、その後の、下村先生、吉野先生からたくさんのアドバイスをもらい、子ども達は、こうしたらもっと上手く対話できるんだということを体験的に学びました。

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 夕食後は、「聞いて・伝える!」と題して、インタビューのプロでもある下村先生の実体験を元に、子ども達に「その時、君ならどうする?」という問い掛けと対話から、情報の受け取り方と伝え方を学び、その情報(聞き書き作品)が、話し手と聞き手だけでなく、それを読む人をもつなげるツールになりえることを感じられたと思います。

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 はじめは、とまどっていた子ども達も、「聞き書き」や「インタビュー」の意味を改めて知り、目をキラキラとさせます。不安に思っていたみんなは「明日が楽しみ」と言いながら部屋に戻り、研修で目一杯の一日でしたが、その後はカードゲームやお話を遅くまで楽しみました。お昼は緊張していたのに、夜にはみんなが仲良くなり、「笑顔」があふれ、冗談が飛び交っていたのが印象的でした!(^^)/

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 明日(2日目)はインタビューの本番です。 (2日目へつづく・・・

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局