【終了】『おせっぺとみおか2015』成果発表会を実施します!!

発表募集来たる3月19日(土)『おせっぺとみおか2015』の成果発表会を実施いたします。
今年度、約一年間かけて取り組んできた「聞き書き」による作品づくり。富岡町でずっと暮らしてきた大先輩の「話し手」と、富岡町で育った現在高校生~大学生の「聞き手」との対話によって生まれた富岡町の姿を作品集にまとめました。
在りし日の富岡町の伝統や文化、そして本事業を通して自分と町をつなぐことで、一歩成長した子どもたちの姿を、ぜひ見に来て下さい。

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『おせっぺ とみおか 2015』第2回聞き書き研修 – 2日目

12月12日と13日の2日間、『おせっぺ とみおか2015』第2回聞き書き研修を行いました。今回は、その2日目の様子を報告いたします。(1日目はこちら

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<2日目>
 研修最終日。1日目の研修でアドバイスを受け、昨夜遅くまで頑張って手直しした作品を、1グループずつ改めて確認していきます。タイトルや小見出しをつけ、読者の気持ちを考えながら読みやすく整理し、一方で話し手の言いたいことや伝えたいことはしっかりと残す。そんなことを考えながら、子どもたち一人ひとりが工夫を凝らした作品です。

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 読み終わって、先生からの「すごくよくなった」の言葉に、子どもたちも思わず緊張がほぐれます。昨日の研修を受けて、だいぶまとまってきた様子。先生たちのアドバイスを受け、研修終了まで各自、作業に打ち込みます。

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 グループによって進み具合は様々でしたが、2日間の研修を通して、どのグループも完成まであと一歩のところへ来ました。残りの作業はそれぞれが自宅にて行い、この研修でのまとめ作業は、ここで終わりです。

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 最後に、今回の研修のまとめとして振り返りを行いました。テーマは、「聞き書きとは」です。まず初めに、一人ひとりが考える「聞き書きとは」を考えます。ポストイットに書き出される言葉には、「故郷をもう一度振り返る」「私と話し手さんだから作れたもの」「終わりのないもの」「話し手になれる」など、子どもたちがそれぞれの言葉で表現しました。次にそれを共有、そしてグループごとに1つの答えをまとめていきます。

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 研修やインタビューを通して、聞き書きに対する想いが溢れ、まとめ作業も一苦労ですが、作業をする子ども達やサポートの学生はなんだか楽しそうです。グループごとに発表する子どもたちの姿は、何か大切なものを得たような達成感で輝いていました。聞き書きを通して、想いをかたちにし、残すこと、それが今自分たちにできることなんだとそんな想いが伝わってきました。

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 1年はあっという間。これで聞き書きの研修は全て終了です。残すは3月の報告会。各自が最後のまとめをし、話し手への確認を済ませて作品の完成となります。完成まであとわずか。次回は3月の報告会でお会いしましょう!

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<報告会のお知らせ>
 平成28年3月19日(土)10:00より、中央大学後楽園キャンパスで『おせっぺ とみおか 2015』の報告会を計画しています。一般の方も含めオープンな報告会にしようと思っています。詳細は追ってお知らせいたします。)

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

『おせっぺ とみおか 2015』第2回聞き書き研修 – 1日目

 12月12日と13日の2日間、聞き手やサポートの学生、先生方が集まり、『おせっぺ とみおか 2015』第2回聞き書き研修を行いました。今回は、第1回目の研修のあとに実施した、2回目のインタビューの書き起こしに、全体の編集まで行った上で臨んだ最後の研修です。

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<1日目>
 第1回聞き書き研修以来、久しぶりの再会でしたが、子ども達は今回の研修を待ちわびていたかのように、お互いの近況報告をして会話が弾みます。昼食の時間を挟み、午後からいよいよ研修が始まります。

 1日目の研修では、第1回研修時に引き続き、認定NPO法人共存の森ネットワークの吉野奈保子先生を講師に迎え、作品のまとめ方を学びます。 これまでのインタビューを書き起こしただけでも、想いの詰まったもりだくさんな内容。どうまとめていくか、みんな頭を悩ませます。

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 はじめに、持ち寄った作品をみんなで読み合わせ、文中の「この人は何者か?」「そもそもこのイベントはなんぞや?」など、ひとつひとつの文章を確認していきます。構成についても、「情報が混乱している部分は、文章をまとめ直したり、順番を組み替えたりしよう」など、先生から具体的なアドバイスをいただきます。話し手らしさを残しながらも、読者に伝わりやすく、読みやすい文章に仕上げるのは、思っている以上に難しいものです。

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 作品の進捗具合もグループごとに違うため、講義後は、グループに分かれて作業を行いました。1グループ1グループ、吉野先生はじめ、担当の先生方がついて、丁寧にまとめていきます。「何を1番伝えたいのか」「どうまとめていくと話し手の方らしくなるのか」。今までの研修で学んだ内容を思い出し、話し合いながら進めていきます。

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 午後の時間を目一杯つかった作業は、ここで一旦終了。待ちに待った夕食の時間です。夕食後は自由学習の時間でしたが、グループに分かれまとめ作業は続きます。夜遅くまで作業に集中する姿は頼もしい限りです。どんな作品に仕上がるか、今から楽しみです。

 (2日目へ続く・・・)

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

『おせっぺ とみおか 2015』 第1回聞き書き研修 – 3日目

 8月19日から21日の3日間で『おせっぺ とみおか 2015』第1回聞き書き研修を行いました。その様子を数回にわけて報告いたします。今回は、3日目の最終日です。(1日目2日目はこちら

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<3日目>
 いよいよ、最終日の3日目。今日は、文章の校正と整理方法を学びます。まずは練習問題を使って、インタビューを書き起こしした状態(質問と回答)の例題から、質問を取り除き、一人語りのスタイルにまとめていきます。

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 まとまった文章にタイトルと小見出しをつけ、ホワイトボードに書きだしました。語り手の言葉をタイトルに使ったりと、それぞれが工夫をします。読み物としてどんなタイトルが相応しいのか、小見出しによって、伝えたいことを上手く伝えたり、人に読みたいなと思わせることもできそうです。

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 その後、他の人がどのようなまとめ方をしたのかがわかるように、代表して二名に自分でまとめた文章を読み上げてもらいました。どのように整理していけば、読み手に上手に伝わるのか、語り手がより魅力的に映る文章になるのか。同じインタビューからまとめた文章でも、まとめる人によって出来上がりは違ってきます。それが聞き書きの面白さでもあります。

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 最後に、文章の校正の方法についての学習です。練習問題を使って文章の誤りや表現を統一したり、文字を合わせたり。これらの細かい作業も聞き書き作品を仕上げるために欠かせないものです。午前の研修はここまで。これで「聞き書きの手法」の講習はおしまいです。

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 午後からは、茨城大学の伊藤哲司先生のコーディネートで研修を振り返ります。“①気づいたこと、発見したこと、学んだこと ②足りなかったところ ③年度末になっていたい自分” を書き出して発表しました。沢山のことを考え、話し合い、学んだ3日間でした。最後に今後のスケジュールなどを確認し、第1回研修は終了です。

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 参加した聞き手、サポートの学生や先生方、みんなに新しい発見があり、とても充実した研修でした。これから子ども達は、9月から10月にかけて、話し手のお宅に訪問し2回目のインタビューを行います。そして、書き起こし・編集といったプロセスを通して、それぞれの「聞き書き」作品を完成させます。いまから完成がとても楽しみです!

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

原発避難の富岡町――子ども達の聞き書きで、帰れぬ町を守る

シモムラスイッチ
 先日の聞き書き研修で講師をしていただいた下村健一さんに、ご自身のサイト「シモムラスイッチ」で『おせっぺとみおか』を紹介していただきました。

それゆえに《おせっぺとみおか》は、他の聞き書き活動より格段に鮮烈なミッションを担っている。《何が失われたのか》を、しっかりと刻みつけること。その上で、何を《遺す》かではなく、何を《取り戻し》何を《やり直す》かを決めてゆくこと。だからと言って、気負ってはいない。語り手の大人達も、聞き手の子ども達も、過度な目的意識に縛られず、ただありのままの“地元どうし”、率直に語り、耳を傾けている。

「中学校のジャージを扱ってたよ」という衣料店の御主人に、聞き手の女の子の声が弾む。「あ、私、あの日それ履いたまま逃げたから、今も避難先でそのジャージ持ってます!」 プロのヨソ者ジャーナリストには、決してできないやり取りだ。



 この一文を読んだとき、すぐに聞き手の学生の顔、話し手の顔、そしてインタビューの様子がパッと思い出されました。何気ない会話の中に富岡町があふれている。それを積み重ねていくことが『おせっぺとみおか』の役割だと改めて感じました。

 その他のコンテンツも学習のヒントとなる記事が沢山あります。是非ご覧ください。



text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

『おせっぺ とみおか 2015』 第1回聞き書き研修 – 2日目

 8月19日から21日の3日間で『おせっぺ とみおか 2015』第1回聞き書き研修を行いました。その様子を数回にわけて報告いたします。今回は、その2日目です。(1日目はこちら

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<2日目>
 さて、運命の2日目!!今日は、「聞き書き」インタビューに挑戦する日です。朝食後、まずは「話し手」のプロフィールを見ながら、どのようなことを聞こうか、グループごとに話し合います。模造紙を広げ、付箋に聞きたいことを書いていきます。

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 「どんな人なのかな。」「どんな子供時代をすごしたのかな。」「どんな仕事をしているのだろう。」「私たちの知っている富岡町と、話し手の方の知る富岡町は同じかな。」いろいろな気になることが頭に浮かびます。話は尽きないけれど、そろそろもう時間。「さぁ、お話をたくさん聞くぞ!」と意気込んで各部屋へ移動します。

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 「本日はよろしくお願いします。」それぞれの部屋に分かれてインタビューが始まりました。おのおのの部屋でさまざまな話が飛び交います。富岡町で育っていても、まだまだ知らない町のことが沢山。聞き手や学生サポーターもお話に引き込まれていきます。

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 開始から約二時間、もっとたくさん聞きたいことはあるけれど、1回目のインタビューはこれでおしまいです。ペアの話し手さんと一緒にお昼を食べ、2回目のインタビューでお会いする約束をします。話し手の方との時間はあっという間。駐車場で話し手さんをお見送りしました。

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 午後からは、インタビューした内容をグループごとに振り返ります。まずは、どんなことが聞けたかを書き出して、発表します。それを受け、吉野先生、下村先生からインタビューの内容や、もっと突っ込んで聞いた方がよい話題などのアドバイスをいただきます。更にグループに戻って、今回、聞けなかったこと、2回目のインタビューで聞くことを確認しました。

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 最後に、インタビューを録音したものを聞きながら、一言一句書き起こしをする体験もしました。今日は朝から夕方まで頭をフル回転させましたが、インタビュー後のみんなの表情からは、安心と同時に、やり遂げた自信が感じられ、とても充実した様子でした。

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 夕食後のプログラムは、自由学習の時間に充てていましたが、研修も目一杯やったし、メリハリも大事だよねということで、全員参加の大UNO大会に変更し、みんなでわいわいと楽しみました。そのおかげか、子ども達の結束も更に強まったようです。よかった!(^^)/

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 明日は研修最終日です。 (3日目へつづく・・・)

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

『おせっぺ とみおか 2015』 第1回聞き書き研修 – 1日目

 8月19日から3日間、聞き手、話し手、サポートの学生や先生方が八王子セミナーハウスに集まり、『おせっぺ とみおか 2015』第1回聞き書き研修を行いました。今回の研修では、「聞き書きってなに?」「インタビューはどうしたらよいの?」「作品のまとめ方は?」という聞き書きの手法を学ぶと共に、話し手へインタビューの実践を行いました。その様子を数回にわけて報告いたします。(本プロジェクトについてはこちらをご覧ください。)

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 今年度の『おせっぺとみおか』に参加してくれたのは、「聞き手」として、高校生2名、大学生2名の計4名の富岡の子ども達です。対する「話し手」は現在、福島県内と東京都で生活されている富岡町民の4名をお迎えしました。その他にもサポートの学生や先生方、事務局のスタッフ等を含め、総勢25名が研修に参加しました。

<1日目>
 1日目、初めに参加者とスタッフの顔合わせ。子ども達は緊張しながらも自己紹介を終え、一旦、昼食の時間となり、みんな揃ってのランチタイムです。昼食後、会議室へ移動し、いよいよ研修開始です。まずは、富岡町職員で学芸員でもある三瓶秀文さんから、富岡町の歴史や文化を残す活動のお話を伺いました。

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 その後、聞き書きについての講習が本格的にスタート。認定NPO法人共存の森ネットワークの吉野奈保子先生を講師に迎え、「聞き書きの手法」についての講義です。「聞き書き」とはどんなものかから、「話す」こと「聞く」ことから生まれる関係性や聞き書きを行う際の心構えなどを教わりました。

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 後半は、吉野先生に「話し手」になっていただき、インタビューの実践講座です。元TBSアナウンサーの下村健一先生が見守るなか、「聞き手」の子ども達は、吉野先生へ10分ずつ質問を行います。緊張して話せないなど、うまくいかない場面もありましたが、その後の、下村先生、吉野先生からたくさんのアドバイスをもらい、子ども達は、こうしたらもっと上手く対話できるんだということを体験的に学びました。

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 夕食後は、「聞いて・伝える!」と題して、インタビューのプロでもある下村先生の実体験を元に、子ども達に「その時、君ならどうする?」という問い掛けと対話から、情報の受け取り方と伝え方を学び、その情報(聞き書き作品)が、話し手と聞き手だけでなく、それを読む人をもつなげるツールになりえることを感じられたと思います。

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 はじめは、とまどっていた子ども達も、「聞き書き」や「インタビュー」の意味を改めて知り、目をキラキラとさせます。不安に思っていたみんなは「明日が楽しみ」と言いながら部屋に戻り、研修で目一杯の一日でしたが、その後はカードゲームやお話を遅くまで楽しみました。お昼は緊張していたのに、夜にはみんなが仲良くなり、「笑顔」があふれ、冗談が飛び交っていたのが印象的でした!(^^)/

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 明日(2日目)はインタビューの本番です。 (2日目へつづく・・・

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局