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【終了しました】『おせっぺとみおか2016』成果発表会を開催します!!

うごくおせっぺ
3月4日(土)に『おせっぺとみおか2016』の成果発表会を開催いたします。

今年度も約一年間かけて取り組んできた「聞き書き」による作品づくり。富岡町でずっと暮らしてきた大先輩の「話し手」と、富岡町で育った現在高校生~大学生の「聞き手」との対話によって生まれた富岡町の姿を作品集にまとめました。「話し手」の富岡町での日々の暮らしや想いを「聞き手」の子ども達はどのように受けとめ、作品に込めたのか。「話し手」の想い、「聞き手」の想いに触れていただきたいと思います。ぜひご参加ください。 (2015年度の発表会の様子はこちらをご覧ください)

※「聞き書き」とは、話し手のお話を伺い、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法です。話し手の方の生活やものの考え方、お仕事の話などを伺い、その方が歩んでこられた人生や暮らしをひとつの作品に仕上げていきます。

【発表会(午前の部)】
日時:2017年3月4日(土)10:00~12:30
会場:中央大学 後楽園キャンパス 3号館3階3300教室
〒112-8551東京都文京区春日1-13-27
http://www.chuo-u.ac.jp/access/kourakuen/ (アクセス)
http://www.chuo-u.ac.jp/campusmap/kourakuen/ (キャンパスマップ)
定員:50名(先着順)
※定員に達しない場合は、当日のご参加も可能です。
※ご来場の方には「おせっぺとみおか2016年度作品集」を進呈する予定です。
参加費:無料(見本)2015年度作品集

プログラム:
1. 開会の挨拶
2. 来賓のご挨拶
3. 学生サポーターによる「おせっぺとみおか」の活動紹介と報告
4. 2016年度作品集の贈呈式
5. 「聞き手」による成果発表
  ・・・聞き手4名による作品の紹介
6. 参加者に聞く、聞き書きのこと、町のこと
  ・・・話し手2名、聞き手による対談
  聞き手:下村 健一 先生(情報スタビライザー/時々ジャーナリスト)
7. 講師、アドバイザーの先生からのコメント
8. 閉会


【交流会(午後の部)】

日時:2017年3月4日(土)13:00~15:00
会場:中央大学 後楽園キャンパス 3号館1階3101教室
定員:30名(先着順)
参加費:会費500円(予定)
内容:昼食(軽食)を取りながらの交流
参加者・協力者による感想、コメント
研修資料(振り返りで使用した模造紙など)の掲示もします

主催:特定非営利活動法人 とみおか子ども未来ネットワーク
協力:認定特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク
後援:福島県 富岡町
助成:東日本大震災復興支援 JT NPO応援プロジェクト

どなたでもご参加いただけます。
参加ご希望の方は、下記のフォームよりお申込み下さい。
たくさんの方のご参加を、お待ちしております!!

下記のフォームの利用ができない方はメールでもお受けいたします。
件名に「おせっぺ とみおか発表会申込み」と明記の上、
①氏名 ②所属(団体/会社/学校名) ③住所 ④電話 ④e-mail ⑤懇親会の「参加・不参加」
をご記入の上、事務局(oseppe@t-c-f.net)宛にお申込みください。

ありがとうございました。募集終了いたしました。

【お問合せ先】
おせっぺとみおか事務局(担当:金子)
NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク内
e-mail: oseppe@t-c-f.net
電 話: 080-9803-2862

『おせっぺとみおか 2016』第2回聞き書き研修

12月17日(土)~18日(日)におせっぺとみおか2016 第2回研修を八王子セミナーハウスにて開催しました。今回の研修では、第1回研修後に実施した2回目のインタビューの書き起こしや、できる限り全体の編集まで行った上で臨んだ作品完成前最後の研修でした。

<1日目>
聞き手の子ども達は、学校での期末試験が終わり、ホッとしたのも束の間というタイミングでの今回の研修。昼食の時間で久しぶりの仲間との再会にホット一息つき、いよいよ午後から研修が始まりました。

 

 

 

 

1日目の研修では、第1回研修時に引き続き、認定NPO法人共存の森ネットワークの吉野奈保子先生を講師に迎え、作品のまとめ方のポイントを学びました。今回の研修では、聞き手一人ひとりによって進捗状況が異なることから、個人やグループごとの作業が中心となりました。吉野先生や学生サポーター、アドバイザーの先生方の力を借りながら、作品の完成に向けて、夜遅くまで作業は続きました。

 

 

 

 

<2日目>
深夜遅くまで作業をし、まとめた作品を、再度聞き手ごとに確認していきます。個々でまとめ方も異なるため、一つひとつの作品に合わせたアドバイスが続きます。「時系列にまとめてあるからわかりやすい」「どこをメインに伝えたいのか」「このときのこの人の気持ちはどうか」など、アドバイスを受けて更に改善。その繰り返しで作業を進めていきました。

2日間の研修を通して、それぞれ完成への兆しが見えてきました。残りの作業はそれぞれが自宅にて行い、この研修でのまとめ作業は終わりとなりました。

 

 

 

 

研修の最後には、元TBSアナウンサーの下村健一先生による、研修の振り返りを行いました。聞き手のみなさんが話し手のみなさんになりきり、下村先生に話し手のみなさんのことを伝えるという内容でした。まとめた作品の内容をただ読むだけでなく、「相手に伝わるように」、そして「話し手のみなさんが伝えたい事を伝える」ことを心掛けて実施しました。パソコン上でまとめる作業と違い、口に出して話すことはとても難しい作業でしたが、まとめきれていない部分がわかったり、伝えるということを再度意識するきっかけとなりました。

聞き書きの研修はこれで全て終り、残すは3月の発表会です。まとめた作品は、話し手さんへの確認を済ませて完成となります。完成まで残りわずか。3月の発表会での作品のお披露目が、今から楽しみです!

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<発表会のお知らせ>
平成29年3月4日(土)に、中央大学後楽園キャンパスで『おせっぺ とみおか 2016』の発表会を計画しています。一般の方も含めオープンな発表会にしようと思っています。詳細は追ってお知らせいたします。

 

text:『おせっぺ とみおか』事務局

『おせっぺ とみおか 2016』第1回聞き書き研修

8月8日(月)~10日(水)におせっぺとみおか2016 第1回研修を八王子セミナーハウスにて開催しました。
おととしから始まった本プロジェクトも、今年度で3回目。今年度の参加者はリピーターも多く、「聞き手」として高校生、大学生など計4名の富岡町の子ども達が参加してくれました。対して「話し手」として、現在、福島県内と茨城県で生活されている富岡町民の4名をお迎えしました。その他にもサポートの学生や先生方、事務局のスタッフ等を含め、総勢20名で作品完成に向けて取り組んでいきます。(本プロジェクトについてはこちらをご覧ください。)

<1日目>
今回は、リピーターが多かったことから、知っている顔ぶれの久しぶりの再会に、研修の始めから和やかな雰囲気の中、「今年もはじまったな~」「さて、また今年もがんばろ~」と声を掛け合う子ども達の姿がありました。

研修ではまず初めに、代表の市村より、「おせっぺ とみおか」に込める想いを参加者に伝えました。改めてその想いを知ることで、「おせっぺ」や「聞き書き」に対して、特別な想いを持つことができました。

その後、昨年度の振り替えりを行いました。これまでに経験してみての改善点や苦労した点を出し、それに対して他のメンバーがアドバイスを行うワークショップ形式の研修でした。それぞれに抱える課題は異なりますが、お互いのやり方・うまくいった方法を共有しあうことで、「なるほど!」というものも見つけることができました。自分の意見を伝え合い、お互いに励まし合う聞き手の姿に、参加した大人は関心するばかりでした。

夕飯後には、話し手のみなさんも加わり、フリートークの時間を設けました。円になって、お互いの顔を見ながら、話し手のみなさんとの顔合わせも兼ねたおしゃべりの時間です。明日のインタビューに向けて、聞きたいことがますます膨らんだ時間となりました。

<2日目>
いよいよ1回目のインタビューです。事前に考えた質問や昨夜のフリートークから興味を持ったことを話し手のみなさんに丁寧に聞いていきます。「名前の由来は?」「なんでこの仕事に就いたの?」など、子どもたちの質問に、話し手のみなさんも1つ1つ丁寧に答えて下さいました。聞き手の子ども達にとっては、初めて聞く富岡町での話も多く、目を輝かせながら聞いている姿が印象的でした。

一方話し手のみなさんにとっては、これまでの人生を振り返る機会となったようです。これまで自分がやってきたことに誇りがもてたり、故郷に思いを馳せたり、日常の中で何気なく思っていたことを改めて立ち止まって考え、伝え、子ども達と一緒に言葉にしていただきました。
まだまだインタビューしきれない部分はたくさんありましたが、午後からは明日の研修に向け、参加者みんなでインタビューの書き起こしです。深夜まで作業は続き、みんなヘトヘトでした。

<3日目>
研修最終日。2回目インタビューに向けた準備に取り掛かりました。昨日書きおこした文章を今一度読み直し、改めて「話し手のみなさんが伝えたい事は何か」を考えながら、足りない情報を書き出していきます。話し手のみなさんの姿を頭に浮かべながら作業が続きます。そして研修の最後に1グループずつ発表をしました。話し手と聞き手の対話の中で生まれるこのおせっぺとみおかの作品。それぞれのグループで伝えたいことは様々ですが、どんな作品に仕上がるのか、今からとても楽しみです。

9月から11月にかけて、聞き手の子ども達はそれぞれ話し手のお家に訪問し2回目のインタビューを行っているところです。作品の完成に向け、みなさん頑張っていきましょう!

 

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text:『おせっぺ とみおか』事務局

『おせっぺ とみおか 2016』 参加者募集!!

おせっぺチラシ
『おせっぺ とおみおか』は、在りし日の富岡町の姿を後世に残すことと、富岡町に生まれ育った子ども達の育成を目的とした学習支援プログラムです。
プロの指導の下、半年間のプログラムの中で、先輩町民への郷土史・町の思い出などのインタビューから、書き起こし・編集といったプロセスを通して、参加者一人ひとりがそれぞれの「聞き書き」作品を完成させます。
町の大先輩からの「聞き書き」を通して、自分が育った富岡町のことを、ずっと町で暮らしてきた先輩たちから聞いて記録してみませんか。『おせっぺ とみおか』は、聞いて・書いて・考えることで自分と町をつなぐ「富岡学」です。あなたもこのプロジェクトに参加してみませんか?

『おせっぺ とみおか2016』では、2011年3月11日に富岡町に在住していた、現在高校生~大学生の皆さまのご参加をお待ちしております。お早目にお申込みください。

※「聞き書き」とは、話し手のお話を伺い、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法です。話し手の方の生活やものの考え方、お仕事の話などを伺い、その方が歩んでこられた人生や暮らしをひとつの作品に仕上げていきます。

【募集要項】
①参加資格:2011年3月11日に富岡町に在住いていた、現在、高校生~大学生(短大、専門学校など含む)
②募集人数:高校生、大学生を合わせて5名
※先着順、初参加の方を優先します。申込み人数により参加できない場合がございます。
③応募期間:2015年6月27日(日)~ 。定員に空きがあるため募集期間を延長します。
④参加費:無料(研修や報告会に関わる費用は主催者が負担します。)
⑤実施スケジュール:(スケジュール詳細はこちら
※ 研修・発表会など、下記すべてのスケジュールに参加できることが参加条件です。
7月下旬:参加者決定
⇒ 8/8(月)~10(水):第1回研修&インタビュー①(東京都内)
⇒ 9月~10月頃:インタビュー②(話し手を訪問)
⇒ 12/17(土)~18(日):第2回研修(東京都内)
⇒ 1月上旬:聞き書き作品完成・提出
⇒ 3/4(土)予定:「聞き書き」発表会(東京都内)
※研修会場は八王子セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)を予定しています。
⑥実施体制
主催:特定非営利活動法人とみおか子ども未来ネットワーク
協力:認定特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク
後援:福島県(申請中)、富岡町(申請中)
※このプロジェクトは『東日本大震災復興支援 JT NPO応援プロジェクト』の助成を受けて活動を行っています。

参加お申込みはこちらから
すべての項目をご記入後、送信ボタンを押してください。
※受付が完了した方には、お電話またはメールでのご連絡後、正式な案内をお送りいたします。
※申込み人数により、参加できない場合がございます。何卒ご了承ください。

【お問合せ先】
NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク事務局
e-mail: oseppe@t-c-f.net
電 話: 080-9803-2862(担当:金子、飯嶋)

学生サポーター体験談 『おせっぺ とみおか 2015』

 昨年度の「おせっぺとみおか」に学生サポーターとして参加してくれた、ワヤニカ マルミさんが、参加してみた感想を寄せてくれました。
 彼女はスリランカから日本へきて、現在早稲田大学生として勉強に励んでいます。日本語は不慣れだと言っていたマルミさんですが、なんでもやってみようという前向きな気持ちは人一倍でした。
 マルミさんは「おせっぺとみおか」での経験が、母国スリランカの歴史を守るために役立つのではないかと語っています。いつか、マルミさん達の手によってスリランカで素敵なプロジェクトが生まれることを願っています。


『おせっぺ とみおか 2015』に参加して

学生サポーター ワ ヤ ニ カ マ ル ミ 

 

 私は一年間「おせっぺとみおか」プロジェクトに参加してたくさんのことを学んだ上、友達もでき、また富岡町の人にも会うなどたくさんの経験をしました。始めは経験のないことで、できるかどうかと不安でしたが、一回目の研修に参加してみて、私が外国人というのをあまり感じないほど先生や学生のみなさんがとても優しく、このプロジェクトに参加して良かったと思いました。仲間にしてくれて「ありがとう」という感謝の気持ちが、今も心の中に残っています。
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 一回目の研修で、聞き書きとは何かということを初めて理解できました。そこで、富岡町の人とどのように話せばいいかということを練習しました。人生色々大変なことがあって悩んでいる人とどのようにして話し、情報を聞くかということを学び、とても勉強になりました。人の心を傷つけずに、様々な情報を教えてもらうことを考えましたが、それはよくできたと思います。私のグループの話し手である大原さんは、人生の中で経験してきたことがたくさんあり、最後の作品集に書けないくらいたくさんの情報を集めました。
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 二回目のインタビューは大原さんのお家を訪ね、色々なお話を伺いました。大原さんのお家で過ごした時間はとても大切な時間でした。その楽しい時間は一生忘れないと思います。大原さんのおもてなしに暖かい気持ちでいっぱいになり、たくさんの話を聞かせてもらった大原さんにも感謝しています。
 書き起こしが終わり、最後の研修にも参加者みんなが集まりました。そこで、作品のまとめ方について勉強しました。どのように書けば読者に伝わりやすいかということを学びながら、先生たちのご指導のもとで、作品も完成しました。
 三月の成果発表会はとても楽しかったです。仲間たちと一緒に作った作品を大原さんはじめ富岡町の職員の方などにも渡し、参加者には私たちからも一年間の経験についてお話などをしました。懇親会もみんなでうまくやりました。
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 「おせっぺとみおか」に参加して、いい経験になりました。未経験者であった私が、色々な人の支えのもとで成長しました。大原さんのお話を聞き手として記録するなどできてよかったと思います。また、次のプロジェクトに参加する時に「おせっぺとみおか」で学んだことが役に立つと思います。富岡町のことを知り、記録して、作品をつくって、その話を未来に伝えるこのプロジェクトに参加させていただいたことは、いい経験になりました。いつまでも感謝しています。





 今年度も「おせっぺとみおか」開催に向けて準備中です。みなさまのご支援、ご協力お願いいたします。

text:『おせっぺ とみおか』事務局

【報告】 『おせっぺとみおか2015』成果発表会

 平成28年3月19日(土)『おせっぺとみおか2015』成果発表会を開催いたしました。約一年かけて取り組んできた「聞き書き」による作品づくり。富岡町でずっと暮らしてきた大先輩の「話し手」と、富岡町で育った現在高校生~大学生の「聞き手」、また聞き手をサポートしてきた先生方や学生たち、それぞれの立場で学んだことや得たことはどんなことだったのか。成果発表会は、それぞれの視点からの報告やインタビューを交えて行われました。
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<当日のプログラム>
1. 開会の挨拶
2. 来賓のご挨拶 富岡町長より祝辞(富岡町役場職員による代読)
3. 学生サポーターによる「おせっぺとみおか」の活動紹介と報告
4. 「聞き手」による成果発表
5.  「おせっぺとみおか」2015年度作品集の贈呈式
6. 「話し手」に聞く、聞き書きのこと、町のこと
7. 講師、アドバイザーの先生からのコメント
8. 閉会の挨拶

 今回の成果発表会は、これまで「聞き手」のサポートをしてきた学生サポーターが中心となって企画しました。内容を少しご紹介したいと思います。

学生サポーター②

学生サポーターによる「おせっぺとみおか」の活動紹介と報告 
 これまで「聞き手」の子どもたちと一緒に研修やインタビューを受けてきた学生サポーターが、今年度の活動の紹介と報告を行いました。発表された内容には、第1回・第2回と行われた聞き書き研修の中で学んだことの報告もあり、「インタビューの極意とは、相手の目線になって考え、「過去」と「未来」をつなぐこと」「読み手を意識し、相手の言葉を使い「あれ」「これ」を具体化すること」「作品を読んだ時に富岡町の情景、話し手の生き様が第3者の目に浮かぶ文章構成を工夫すること」が大切だという話しや、第2回研修のまとめとして行われた振り返りの報告では、「聞き書きとは」をテーマとして「聞き手」と学生サポーター2人1組となって考えた内容が紹介されました。

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「聞き手」による成果発表
 発表の中では、4人それぞれが、参加したきっかけや「私が聞いた話し手はこんな人です」という紹介、聞き書きを通して得たことなどを話しました。
 今回聞き書きに参加した子どもたちは、初参加の子と1回目を経験した子がちょうど半分ずつでした。参加したきっかけは様々ですが、完成した作品を前に、どの子も一回り成長したように感じます。
 聞き書きを通して得たことは、周りの協力があってこそ1つの作品ができるという、人と人とのつながりの大切さであったと子どもたちは言います。聞いたものを書き起こす作業は、思っている以上に大変なものです。けれど、最後までやり抜いたときの達成感は、大きな喜びとなり、これからの生活においても何かをやり遂げる自信につながったと話す子もいました。また、これからについて大切なことは、「未来へ伝えていくこと」という想いを皆が感じたそうです。
 今回の聞き書きをきっかけに、富岡町に触れ、そして今後もまだまだ知らない富岡の魅力を、聞き、書き、伝え、そして未来につなげていくのだと感じました。

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「話し手」に聞く、聞き書きのこと、町のこと 聞き手:下村 健一 先生(元TBS報道キャスター)
 ここでは「話し手」をしてみた感想や、作品の中でのお話を深堀しながら、富岡町の伝統や暮らしのことなどをインタビュー形式で伺いました。作品の中では書ききれなかったことや、伝えきれなかった思いなど、会場を巻き込んで和やかな雰囲気の中、様々な話題が展開されました。「現在の状況」「世代による考え方や立場の違い」、「これまでの富岡町のこと」「未来の富岡町の姿」、そして「次世代を生きる「聞き手」の役割の重要性」などが主な話題でした。
 世代の違う「話し手」と「聞き手」が、「聞き書き」という手法を通して、お互いの考えを知ることができ、「話し手」にとっては次世代を担う頼もしい「聞き手」の姿が、「聞き手」にとってはこれまで富岡町を築き上げてきた先輩である「話し手」の誇らしい姿が映し出されたのではないでしょうか。インタビューを通して、両者にとって得ることが多い事業であったことが伺えました。

話し手②

来場者から
 最後に来場者からの感想をいくつかご紹介します。「非常に今後も続けてもらいたい。今後の進展がとても楽しみ。」「私も30~40代の中間世代として何ができるのか。聞き書き仲間としても応援しております。」「人の人生に触れるという体験ができたように思います。福島が、富岡がぐっと近くなりました。」「この事業のもっている意義を、くりかえし話せる場があるとよいと思います。」「今後の活動のサポートとして参加できるようであれば参加したい」「40代、富岡町出身の私にとって、宍戸さんの話の内容は共感する点が多々ありました。私自身、家を守る後継の立場であるにもかかわらず、一度富岡を出て進学就職を選んだというのが現実です。」など、来場されたみなさんにとっても、これまでを振り返り、そしてこれからを考えるきっかけとなったようです。

全体②

 最後になりましたが、関係者のみなさま、1年間お疲れ様でした。またご来場いただいたみなさま、ご参加いただき、どうもありがとうございました。『おせっぺとみおか』は、2016年度も継続実施できる方法を模索しております。継続実施が可能となった際には、また『おせっぺとみおか』を応援していただければと思います。

text:『おせっぺ とみおか 2015』事務局

インタビューをする時のポイント【実際の事例から】

下村さん*事務局より
今年度の「おせっぺとみおか」聞き書き研修では、昨年度に引き続き、下村先生を講師に迎え、インタビューの手法など、沢山のアドバイスをいただきました。下村先生より、その一部「インタビューをする時のポイント【実際の事例から】」をご寄稿いただきました。インタビューをする時、人と対話をおこなうときのヒントが沢山です。是非ご覧ください。


インタビューをする時のポイント【実際の事例から】

元TBS報道キャスター 下 村  健 一

 

長年インタビューの仕事をしてきた立場から、時々『おせっぺ』合宿にアドバイザー参加し、皆の聞き書きを傍聴させていただいています。その都度、助言は行なっていますが、例として、第1期の夏合宿の時のメモを何点か転記します。

●データよりも《思い》、知識よりも《体験》を引き出そう。
地元の山の思い出話が出たときに、「標高は?」「わかりません」というやり取りがあった。標高なんて、後で調べればすぐにわかる。そのような《自分で調べればわかる事》は、聞き書きの目的ではない。こうしたデータや知識からは、富岡の外面しかわからない。富岡の内面を伝えるのは、思いや体験だ。それは、同じ土台を共有する“町の子”にしか聞き出せない。

●考えをまとめる必要のない、《ただ思い出せばいいだけの質問》を。
外から移り住んだ語り手さんに対し、「富岡に溶け込めたきっかけは?」という良い質問が出た。でも、こういう質問って、スパッと答えるのはなかなか難しい。いきなり聞かれても、人は普段、自分の人生を整理しながら振り返っているわけではないから。そこで、語り手さんが答に詰まったら、もっと具体的な問いに切り替えよう。「溶け込めたなァと、ふと思った瞬間って、誰から何て言われた時?」とか、「今、富岡で一番の親友は誰? その人と打ち解けた瞬間って、どんな場面?」とか。そんな光景の再現の中から、当時のコミュニティの雰囲気や暖かさが、私たちの目にも浮かんで来る。

●シーンをリアルに思い浮かべれば、興味津々に次の質問は湧いて来る。
「中学校の時は1学級が約50人」という話が出た。聞いた話は、頭の中で《言葉から映像に置き換え》よう。教室に50人の生徒がいるシーンを想像したら、自然に「そんなに満員で、休み時間はどう過ごしてたの?」という疑問が浮かぶ。生徒が増えていく場面を想像したら、「しょっちゅう転入生の挨拶があったわけ?」「転入組と地元組の対立は?」とか、色々な事を尋ねたくなる。そこから、原発建設の頃の富岡の活気や小混乱が、子供の世界を通じて描き出せるかもしれない。

●《思いの強い言葉》は、スルーせず掘り下げよう。
大学進学の話で、語り手さんから「人生最大の挫折」という言葉が出た。これは、気になるよね。そこで「え、そこからどうやって立ち直ったの?」と問えば、今大きな苦悩の中にいる町民皆が共有できるような、向き合い方・乗り越え方のヒントが見えるかもしれない。あるいは、「最大の挫折は3・11の時じゃないの?」と問えば、《震災体験は、挫折とは種類が違う》という思いが言葉になって浮き上がるかもしれない。そんなやり取りによって、語る意味も無さそうに思えたプライベートな「一個人の体験」が、書き留められる価値のある「一町民の体験」に変わる。

―――ここに列記したことは、《テクニック》ではない。ただ語り手と真剣に向き合って対話し、《反応せよ》。それだけでいい。
 要は、聞き書きの向こうに、富岡町という“人の束”の営みを見ることだ。それは、町史年表とも統計集とも違う、とみおかの子にしかできない事だから。