【報告】『おせっぺとみおか2017』第1回聞き書き研修

 

 

 
 

2017年度 学生サポーター
宇都宮大学4年 緑川沙智

8月29日から31日までの3日間、第1回目の聞き書き研修に学生サポーターとして参加しました。1日目は、初参加となる学生を交えた聞き書きメンバーと顔合わせをし、「おせっぺとみおか」が目指している富岡町の姿を後世に残すことの意義や世代を超えた交流の場の重要性について共有しました。また、認定NPO法人共存の森ネットワーク事務局長の吉野奈保子さんから、聞き書きやインタビューの方法、注意点についてご指導を頂き、夕食後には、今回お世話になる富岡町出身の話し手と交流を深めました。

2日目は、聞き手と学生サポーターがペアを組み、話し手にインタビューをしました。緊張しながらも、前日に考えた質問事項に沿って、丁寧に対話を重ねていきました。「小学校の頃は、どんな遊びをしていましたか?」、「地域活動について詳しく教えてください」など、時代は違えど、同じ富岡町で生まれ育った話し手と聞き手との間には、和やかな楽しい時間が流れていました。午後は、吉野さんから文章に整理する手法を学びながら、書き起こしに取り組みました。午後2時から9時過ぎまで、テープの書き起こしに苦戦しながらも、みんな無事に終えることができました。

最終日は、元TBS報道キャスターで、白鴎大学客員教授の下村健一さんを講師に招き、グループワークのなかで、印象に残ったお話や人柄が伝わるキーワードを付箋に書き出していきました。模造紙に幼少期から現在までの全体の流れを付箋で見える化することで、どこが話し手のターニングポイントなのか、さらに掘り下げて詳しく聞かなければならない部分はどこかなどを整理することができました。グループ同士で発表した後、下村さんが模擬インタビューを実践してくれました。インタビューをしながら、用意した質問に集中し過ぎないことや「材を取る」(=話し手を材料とみる)という取材の方法ではなく、対話を意識することの重要性など、アドバイスを頂きました。

今回、初めておせっぺの活動に参加した私は、「聞き書き」を通して、苦難がありながらも、懸命に生き抜いてきた話し手の人生だけではなく、話し手を育ててくれた富岡町の息吹や人々、自然が少しずつ浮かび上がる感覚を味わいました。話し手と同郷である聞き手の学生は、東日本大震災で避難を余儀なくされてしまったからこそ、震災前の古里の姿を知る、とても大切な営みだと痛感しました。話し手と聞き手のこれからの人生、そして、富岡町の未来の糧に繋がるように、学生サポーターとしておせっぺの活動を存分に楽しみながら、これからの活動に励みたいと思います。

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